自分から遊びに誘わない友人の話

本当の友人は何人?

 

吾輩は陰キャラである。

 

友人と呼べる人は何人いるだろうか。

 

リア充くん達は100人くらいか?

 

陰キャラの俺は多分5,6人といったとこだろう。

 

年齢を重ねると何かと駆け引きもしてしまうしこの先増える事はないであろう。

 

自分からは絶対に遊びや飲みに誘わない友人

 

個人的に遊ぶ友人に小久保という男がいるのだが、彼とはもう5年の付き合いだ。

 

当時、居酒屋でバイトしていたのだがそこで出会って立場的に彼は後輩にあたる。

 

仕事を通じて段々と仲良くなっていきプライベートでも遊ぶようになった。

 

彼は人との距離感が上手く、いじられキャラで何かと愛される奴だ。

 

飯や旅行やちょっとしたお出かけもするのだが一つ疑問に思う事があった。

 

いつも俺から誘ってないか?

 

考えてみれば彼からちょっとしたラインやメールや電話が来たことがない。

 

典型的な自分から遊びに誘わない男であり自分から連絡しない男である。

 

自分から誘わない男、彼氏、女、彼女なんて言葉もたまに聞くが彼は典型例だ。

 

遊ぶ時は俺から誘うし、日が近くなれば確認の連絡は俺からするのではあるが。

 

連絡をとっていない時期があったのだがその時も連絡が来ることはなかった。

 

もしかしてコイツに嫌われているのか?

 

問いつめてみた

 

急に変な感覚に襲われた。

 

会う約束もしてたし白黒付けたくて一度問いつめてみる事にした。

 

そして数日後に居酒屋で会う事になった。

 

陰「小久保おつかれ〜っす。」

 

小「陰キャラさん久しぶりっす〜。元気ですか?」

 

小久保は俺には基本敬語で話す。

 

陰「ああ、まぁな。」

 

といった具合に挨拶もほどほどに30分くらいが経った頃に思い切って聞いてみた。

 

陰「前から一つ気になってた事があるんだけど聞いていいか? 」

 

小「いいすよ、なんですか?」

 

陰「知り合って長いけどお前から誘いや連絡が来た事がないなって思ったんだ。

  俺からの誘いはほぼ100%来てくれるし、企画にも乗ってくれる。

  悪い印象は持ってないとは思ってくれてるとは思うんだけど、

  変な聞き方かも知れないが俺からの誘いは迷惑じゃないか?」

 

小「うーん、もちろん嫌いじゃないっすよ。お世話になってますしね。

  僕、昔から受け身というか自分から誘う習慣がないんですよね。」

 

陰「なるほど。」

 

小「陰キャラさん結構企画とかしてくれるじゃないですか?」

 

陰「あぁ、そうだな。」

 

小「僕そういう幹事とか出来ないタイプなんでつい甘えてしまうというか。

  いつもやってもらっててそういう関係性を勝手に成立させてましたね。」

 

なるほどそういう事か、まぁコイツらしい意見だな。

 

受け身な性格だとはしってたけどここまでとはというのが俺の感想である。

 

ただ付き合い長いんだけど小久保の心は未だに読めない。

 

被害妄想だけどどこかで嫌われてるんじゃないかと思う事もある。

 

自分から連絡しない誘わない人の心理が謎すぎる。

 

(相手側が嫌われてる可能性の前提は抜きとして)

 

別の友人(後輩)の話

 

話はまだ続くんでもう少しつきあってほしい。

 

これは全く違う友人(後輩)の話である。

 

彼とは年が4つくらい離れている。

 

俺は陰キャラの癖にブレイクダンスをやるんだけど彼とはストリートで出会った仲だ。

 

出会って二年くらいかな?

 

彼の名は周一である。

 

高学歴イケメンでファッションもオシャレで女にもててダンスも上手い。

 

何で俺とたまにつるんでくれるのか知らないけど性格もメチャクチャ良い。

 

ちょいちょい俺からダンスしないってって誘う事もあるんだけど、

 

この前、周一から連絡が来た。

 

周「今日僕ダンスするんですけど良かったらご一緒しませんか?」

 

陰「お、いいよ、やろうぜ。」

 

周一と会う事になり数時間一緒に滑って公園で少し話した。

 

陰「今日、誘ってくれてありがとうな。素直に嬉しかったよ。」

 

周「年下相手に何言ってんすか。笑」

 

陰「いや、俺あんま遊びに誘われる事少ないからさ。笑」

 

周「いつも陰キャラさんから誘ってもらってるんで当然ですよ。

  俺ツレ多そうに見られるんですけど実は少ないんすよね。笑

  いつも先輩に誘って貰ってるのに後輩として申し訳なさもありますし。

  もちろん今日誘わせてもらったのは社交辞令とかではないですよ?

  ただこっちから誘うのも人としての最低限の礼儀ですよね。」

 

小久保に一字一句聞かせてやりたい言葉であった。